筋肉と骨の老化と運動の関係
重力のある地球の中で生まれた人間は、よく体を動かしよく歩くことにより筋肉と骨格が発達します。
体をよく動かすことにより筋肉と骨の老化を防ぐことができます。
老化とは病気の一つでもあります。
地球の重力の中で進化した人間は重力の中で生きるために筋肉と骨格が発達したのです。
人間は体を支えて行動するために、500本の筋肉と206本の骨と神経の働き調和によって体を動かし歩くことができます。
子供の頃はよく動きよく遊ぶのですが、この行為は自然に筋肉と骨格の発達を促します。
筋肉は骨格に比例して発達するものでありますが、中年期になっても適切に筋肉を使えばある程度発達します。
人間が長時間無重力状態で生活をすると筋肉や骨にどのような影響が生じるかについて、宇宙開発の研究をしていた米国やソ連において理解されて行きました。
宇宙の無重力の中では筋肉と骨格に重力がかからないため、筋肉は萎縮し骨の中のカルシウムは相当減少してしまいます。
若い元気な人でも3か月間入院生活をすれば、筋肉は大幅に萎縮して骨内のカルシウムが減少してしまいます。
重力の地球の中で育まれた人間は、動くことにより筋肉と骨格が発達し、よく体を動かしよく歩くことにより筋肉と骨の細胞の新陳代謝が正常に行われます。
そのメカニズムは、破骨細胞と呼ばれる古くなった骨を吸収する働きと骨芽細胞というカルシウムを取り込み新しい骨を形成する2種類の細胞の働きにより常に古い骨から新しい骨に作り変えられています。
カルシウムは命に関わる重要な元素であるため、人間は骨にカルシウムを貯蔵しています。
人体内でカルシウムの分布は、99%骨に存在し残る1%が血液中と細胞内外に存在しています。