ヒポクラテスの話(古代ギリシアの医者)
医者は患者様の病気そのものを見るのはもちろんですが、それに加え深く全身を観察して病態を見極めることが大切、という考え方があります。
それに加え、その人の家族、身内さらには経済環境、生活環境などすべてのことを考慮しなければならないとも言っています。
すなわち 患者様を取り巻くすべてのことを観察することが医療である ということです。
もう少し具体的に考えていきたいと思います。
病気の原因にはストレスも含まれます。
ヒポクラテスが言うように、本人の周りとの関係性も大きな要素になります。
本人と家族、夫、奥さん、子供、親などです。
また社会的にも近隣、会社、学校、多くの方と接することにより、楽しいこと腹立たしいこと色々なことが感情として芽生えてきます。
このようなことも病気の原因となります。
生活環境においてはつながり以外に住む環境、駅からの遠さや家の状況と色々なものがあります。
信頼されなければなかなか患者様から色々なお話を伺うことはできません。
ヒポクラテスのお話は、医師として医師・医療従事者として人格を磨き知識と技術を兼ね備え、病の原因を体のみ診ることだけでなく、その方の置かれた経済環境や生活環境などすべてのことを考慮し治療の方針を立てていくべきである というものです。
少し話は違いますが、私たちは2013年頃から訪問による鍼灸マッサージをスタートしました。
体が不自由な方のご自宅に行きマッサージをします。
治療に来られてその方を見るのと違い、家の中の様子や家族関係などもなんとなく察知することができます。
私たち鍼灸マッサージ柔道整復師も来られた 利用者様のそのような環境やすべてのことを理解し、施術にあたり心と体の回復の手助け をしていきたいと思います。